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Statusアナログ・ミキシング・コンソール
STATUS Analog Audio Mixing Console
参考資料(この製品の製造・販売は終了しました)
製品概要
STATUS
オタリ「Status-18R」は,優れたオートメーション,柔軟性に富む構成,革新的な構造,わかりやすいインターフェイス,そして高音質を特長とする中価格帯のデジタル制御アナログ・コンソールです.Statusは音楽録音/ミキシング環境でもテレビ/映画ポストプロダクション・スタジオやマルチメディア制作ルームでも等しく活躍できます.
本機は20年を越えるコンソールとそのオートメーション設計経験の結実であると言うことができ,アナログ音声信号のデジタル制御機能を人間工学的で美しいパッケージに納めて提供します.ミキシングの全機能を中央のデジタルセクションから制御できることは,より高価な卓にもなかなか比肩できないものです.しかし,このような使い勝手の良さがすべてなのではありません.本機は音質を第一優先にして設計されており,そのことは世界各地の導入先で何度も実証されています.

 
主な特長
  • デュアルパス入出力モジュール・デザイン:各物理チャンネルはオーディオ・パスを2本持ち,一つは「チャンネル」に,もう一つは「ミックス」に割り当てられています.CHANパスには通常はマイクまたはライン入力を,MIXパスにはグループまたはテープを接続します.CHANおよびMIXパスのどちらもステレオ・バスに同時に割り当てできますので,ミックス段階では多数の入力チャンネルを利用できます.(ミックスダウン時,32チャンネルのStatusでは64本の入力を使えます.)CHANパスは緑色,MIXパスは紫色で識別され,CHANパスは60 mmフェーダーを,MIXパスは100 mmフェーダーを用いています.
  • アナログ機能のデジタル制御:スイッチング機能の大半,音声信号のルーティング,フェーダー・レベル,音声信号のメーター表示をも含む卓の動作はコンピューター制御です.これはチャンネル24の右側にあるデジタル・マスター・モジュール(DMM)で集中的に操作されます.DMMは多数のメカニカル・スイッチに置き換わるもので,簡単,直感的かつ即座にモジュールのルーティングと任意の数のチャンネルを制御することができます.
  • VCAとムービング・フェーダーの自動化:本機はEagleオートメーションを装備しており,オプションで手前側のフェーダーバンクにムービング・フェーダーを装備可能.Eagleはフェーダーのすべての動きとスイッチの動きの大半についてTCベースの自動化を提供します.
  • スナップショット・オートメーション:最大99個の盤面スナップショットは全スイッチ設定を保存し,TC(Eagle経由)またはMIDIでトリガーするのに使えます.
  • イメージ・リコール:本機に標準装備のイメージ・リコール・システムはすべてのポットとスイッチの位置,フェーダーのレベルを記録してその設定を正確に再現するものです.スイッチ類の保存された正確な位置はチャンネルのメーターにあるナリング用LEDが表示します.
  • 構成の柔軟性:本機にはこのクラスの他の卓よりも豊富な構成オプションを組み込むことができます:
    4種類のフレーム・サイズ(パッチベイなしの32,40,48モジュール,あるいはパッチベイ付きの24,32,40,48モジュール)
    ステレオ・インプット・モジュール
    手前側のフェーダー・バンクにムービング・フェーダー(工場組み込み.標準はVCA)
    MIXパスのダイナミクス(工場組み込み.コンプレッサー,リミッター,ゲートを含む.専用操作パネルを使ってCHANパスにも設定可能)
    Optional:PicMixサラウンドモニター/パナー(卓のフレーム内に取り付け可能)
  • 12本のレコード・バスは24本の出力にスプリット
  • 4バンドEQ:CHANおよびMIXパスはHPF付きの4バンドEQセクションを共有しています.外側の2バンドはシェルビング・フィルターで,1.2 kHz〜18 kHzの連続可変.中域の二つは2バンド幅(Q)切替付きのピーク/ディップ・スイープ・フィルターです.四つの各バンドのゲイン範囲は±15 dB.全EQバンドはCHANまたはMIXパスに割り当てたり,バンドのペアを二つのパス間でスプリットさせることができます.EQセクションは各セクションのスイッチ一つで,あるいはDMMからの操作で入れたり出したりできます.
  • 8本のAuxセンド・バス:プリ/ポスト・チャンネルかMIXパスからアクセス可能.Aux 1/2はステレオ・ペアですが,他のすべてはモノです.Aux 7/8にはAuxバス7/8または12本のMTRバスから信号を送ることができます――したがってミックスダウン中に12本の追加センド・バスが使えることになります.Auxのスイッチング機能もコンピューター制御されています.
  • フェーダー/スイッチ・オートメーション,TCベースのオートメーション:フェーダー・レベルとスイッチのダイナミックVCAオートメーションはCHANおよびMIXパスの両方に標準装備(ムービング・フェーダーはオプションでMIXパスに搭載可能).例えば,32チャンネルのStatusは64チャンネルの音声についてフェーダーとスイッチの自動化が可能.
  • ユーザー・プリセット:Record,Mix,Overdub,Broadcast等の工場プリセットを搭載してありますので,選んだモジュールのスイッチおよびルーティング機能をボタンの一押しで切り替え可能です.また,このプリセットは好みに合わせて自由に変更できます.
  • 32,40,48モジュールの三つのフレーム・サイズ:それぞれ,ミックスダウン時に最高64,80,96入力を得られます.単一ノーマル接続方式の金属製TTジャックのパッチベイも用意.
  • 柔軟性の高いソロ・モード:モノAFL,モノPFL,ステレオ・インプレイスの三つのソロ・モード(アディティブ,インターロック,モメンタリ)が使えます.全体的なソロの解除と停止機能もあります.
  • 包括的なメーター表示とステータス表示:各インプット・モジュールが装備する16セグメントのレベル・メーターとステータス・ディスプレイは音声信号レベルとトラック割当ての表示を行います.(メーター機能はDMMから選択.)ピークまたはVU表示も可能.
  • 入力(MIC,LINE,TAPE,MONITOR)と出力(TRACK,AUX,MIX,MOINTOR)は電子平衡方式.

仕様は予告なく変更されることがあります.