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Mix-to-Pictureモニター/パン・システム
Mix-to-Picture Monitoring/Panning System
参考資料(この製品の製造・販売は終了しました)
製品概要
Mix-to-Picture Monitoring/Panning System
オタリ「PicMix」は映像向け音声制作に携わる方々のために開発された革新的な製品です.ビデオ用・映画用のどちらであっても,PicMixは多チャンネル・サラウンド音声モニター/パン機能をほぼすべてのステレオ音声卓に組み込むことができます.
PicMixの登場以前は,適正バランスのサラウンド音声ポストプロダクション作業は,オタリの最高級バーチャル・モニター・システム(VMS)を装備したような大型の専用マルチフォーマット調整卓でしか行えませんでしたが,このVMSを設計したのと同じチームがより多い機能を盛り込みながらもコストを抑えて設計したのがPicMixです.PicMixがあれば,大抵のビデオ/フィルム・ポストプロダクション・スタジオに映画制作スタイルのミキシング技法を簡単かつ低コストで組み込むことができます.

 
PicMixモニター・システム
PicMixモニター・システムはフィルム/ビデオ・ポストプロダクション・スタジオでのサラウンド音声用途に設計されています.このシステムはマスター・ラックが1台とスレーブ・ラック1〜3台から構成されます.各マスター・ラックは8音声チャンネルを扱い,各チャンネルはノイズを出さないA/B入力切替(Bus/Tape,Direct/Playback,PEC/Direct等)が可能な音声入力を2系統備えており,これらの音声チャンネルのそれぞれを8本のモニター・バス(Left,Center,Right,Surround,Left Surround,Right Surround,Boom/Sub Woofer,eXtra)の一つに割り当てることができます.割り当ての組み合わせは盤面プリセットとして保存され,次回のセッションのセットアップ時に即座に呼び出すことが可能です.
Dolby DS-4等のエンコード/デコード・システム用にIN/OUT切替付きの較正済みインサート・ポイントも設けてあります.8本の出力バスは較正済みモニター・レベル・システムを介してモニター・アンプに信号を供給しますので,個々のスピーカーのみならずオーバーオールのSPL調整も行えます.作業しているフォーマット用に特定のSPLレベルで確実にモニターできるように三つのSPLプリセットもあります.
オプションでモニター・パネルと機器制御インターフェイスが用意してあります.この二つのオプションはレコーダーの動作制御だけではなく,PEC/Direct(Bus/Tape)切替,レコード・パンチ・イン/アウト,ソロとミュートのリモート・コントロールも提供します.
モニター・パネルは卓の盤面に埋め込むことができます.各パネルには8本のコントロール・ストリップがあり,これはレコーダーのマシン・トラックにバーチャルに割り当てられます.どのコントロール・ストリップも隠れたマシン・トラックを下に重ねることができるマシン・マスターまたはリンク・マスターとして設定可能です.モニター・パネルでは8出力バスのソロとミュートが行え,SPLモニター・レベルはdB単位で調節するか,三つの較正済みプリセットから選択することができます.
本システムの全コンポーネントはシリアル方式の全二重RS-485ネットワークを介して連結されますので,設置と拡張は簡単に行えます.PicMixはほとんどあらゆるコンソール環境に簡単かつ即座に接続でき,オタリのCONCEPT Iコンソールへの接続はオプションのC1オーディオ・インターフェイスを用いたプラグ&プレイになっています.

 
PicMixパン・システム
PicMixパン・システムはフィルム/ビデオ・ポストプロダクション・スタジオでのサラウンド音声用途に設計されています.このシステムは音声ラックとパナー・パネル1基か2基で構成されます.このパネルは普通は卓の盤面上に取り付けられます.音声ラックには1〜6個のデュアル・パナー・モジュールが収納でき,各モジュールは平衡式音声入力を2系統備えています.このA・B入力は個々のバスからなる自らのバス・セットにパンしますので,一つの音声ラック内で2本の独立したステム(例えば音楽と効果音のサブミックス)に同時にパンを行うことが可能になっています.ステム1本の場合,パン・バスAとB(各5個)はボタンの一押しで結合させることができます.音声ラック内に収納される各モジュールは3〜5チャンネル・パナーとして,第二の3/4チャンネル・パナーか単一の7/8チャンネル・パナーとして構成することができます.
各パナー・パネルにはパン操作用にジョイスティックとノブが1ペアずつあります.各ジョイスティック/ノブは音声ラック内のどのパナー・モジュールにも柔軟に割り当てることができます.
二つあるLED位置表示(64個のLED)のそれぞれはパン音場内での音像定位の視覚的な確認を行うためにパン動作モード(L/R,L/C/R,L/C/R/S,L/C/R/Ls/Rs)とは無関係にどのコントロール・セットにも割り当てることができます.また,ジョイスティックは,コンソール・オートメーション・システムの2チャンネルに接続することで,あるいは外付けMIDIシーケンサーを介して,自動化が可能です.
現場ではモジュールを音声ラックに追加して最高12パナー入力(6パナー・モジュール)を得られます.本システムには音声ラックも追加できます.多オペレーターの調整卓で使う場合,複数のパナー・パネルをネットワークを介して柔軟に各ラックに接続できます.

 
PicMixモニター・マスター・ラック
  • ほぼあらゆる調整卓に接続可能
  • ほとんどすべてのサラウンド音声方式との互換性
    ・Dolby Stereo film/TV
    ・Dolby Digital(SR-D)
    ・DTS Digital
    ・Sony SDDS Digital
    ・HDTV
  • 2系統の入力を備えた8チャンネル(全部で16入力)
  • 出力バス8本
  • 3プリセット付きの較正済みSPL出力調整ノブ
  • プリセットの即時呼び出し
  • 音声入出力はすべて+4平衡
  • チャンネル割当を8×8 LEDマトリクスで表示
  • 現場での拡張が可能なモジュラー・デザイン

PicMixモニター・スレーブ・ラック
  • モニター・マスター・ラックとの接続
  • スレーブ・ラックは3台まで追加可能
  • 2系統の入力を備えた8チャンネル(全部で16入力)を追加
  • チャンネル割当を8×8 LEDマトリクスで表示

PicMixパナー音声ラック
  • ほどんどあらゆる調整卓に接続可能
  • ほぼすべてのサラウンド音声方式に対する互換性
  • ラック毎に1〜6パナー・モジュール
  • 各パナー・モジュールは以下のいずれかに構成可能:
    ・3チャンネル・パナー2個
    ・4チャンネル・パナー2個
    ・5チャンネル・パナー1個と3チャンネル・パナー1個
    ・7チャンネルまたは8チャンネル・パナー1個
  • 現場での拡張が可能なモジュラー・デザイン

PicMixモニター・パネル
  • 全二重シリアル・ネットワークを介した接続
  • 8本のコントロール・ストリップはどの音声チャンネルへもバーチャルに割り当て可能
  • 音声入力のA/B切り替え,ソロ,ミュート制御
  • 音声出力のソロおよびミュート制御
  • オプションの機器制御インターフェイスを用いたレコード・パンチ・イン/アウトとレコーダーの動作制御

PicMix機器制御インターフェイス
  • 全二重シリアル・ネットワークを介した接続
  • フィルム・レコーダーやマルチトラック・レコーダーの録音待機/動作制御
  • レコーダーへのシリアルおよびパラレル・インターフェイス

PicMixパナー・パネル
  • 全二重シリアル・ネットワークを介した接続
  • パナー・コントロールが4セット(ジョイスティック2本,ノブ2個)
  • 8×8 LEDマトリクスで現在のパン位置とフォーマットを表示
  • 既存の大半のコンソール・オートメーション・システムやMIDIシーケンサーで自動化可能

PicMix製品はTG Systems, Inc.の設計・製造です.PicMixはTG Systems, Inc.の登録商標です.