人と企業の調和をもって社会に貢献する
長い人類の技術史をひもとけば技術が単独で存在しえた時代が一度もなかったことに気付かされます. 技術とは,常に人間の生活,人間の幸福と表裏一体のものであったのです. 今日の技術における,専門化と細分化の進行は,著しいものがあります. 高度の技術によって社会に貢献していくためには,これもまたやむを得ない趨勢かもしれません. けれども,技術と人間の生活との必然的な関連にもう一度目を向けるなら,事態はまた異なった様相を呈してきます. すなわち,人々が将来何を求めるのかという一点については,いかなる専門的な分野に携わる技術者といえども, 真摯な考察を揺るがせにすべきでありません. 洞察力と想像力をもって社会を見つめるべきです. 当社は技術者の集団として出発しました. その基本的骨格は,今日においても受け継がれています. お陰様で,当社の製品はそれぞれの領域で独自の地歩を築き,世界中のプロのユーザーから信頼を得ております. しかし,前述した洞察力と想像力によって現状を見るなら,安閑としていることは許されません. 当社が既存の技術を生かしつつ,新たなメカトロニクスへの事業領域進出を構想する理由はここにあります. 更に,社内留保の蓄積と体力強化に努め,株主はじめ関係先の皆様のご信頼に添うべく努力してまいります. 今後とも倍旧のご支援を賜りたく存じます. オタリ株式会社 代表取締役 細田雅行 |
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